温泉湯治の基本的考え方
全ての病気の原因は血液から
人間の身体は、約60兆個の「細胞」で形成されています。それらの細胞は、血液によって運ばれる酵素、栄養素、ホルモンなどによって維持されています。つまり、細胞が活動するために必要なエネルギーは、血液中の「酸素」、「栄養素」によって得られ、細胞が活動した結果として発生した老廃物等は、再び血液によって運ばれ、肺や腎臓などの内臓諸器官により、対外に排出する事によって、各細胞は正常な働きを保っているのです。
このように、我々が生きていくためには、「血液」が重要な役割をはたしていますが、この血液自体や、血液の流れに何らかの「異常」が起きた場合に、さまざまな弊害が生じることになります。
「病気」とは、その全てが、この「血液」が、「原因」あるいは「要因」となって起こるといっても過言ではありません。外部から侵入してくる病原体(ウイルス)も、血液によって内臓諸器官に運ばれ、血液中で増殖し、炎症を起こします。ストレスや、精神的な抑圧から、血液中の各種ホルモンの過不足、つまり、血液自体の異常を引き起こし、胃潰瘍などの内臓疾患や、アレルギー疾患などが引き起こされることになります。また、自律神経失調から来る「冷え」や「ほてり」は、血液の「流れ」の異常を引き起こし、60兆個の細胞に必要な酸素、栄養素、ホルモンの過不足を生じ、やがてそれらの細胞自体を弱体化させることにつながり、人体を形成している60兆個の「細胞」が弱体化し正常な働きを妨げられれば、当然形成されている「人体」そのものも病体に陥っていく事になるのです。
「病気」を「克服」するためには、これらの血液及び、その流れの「改善」つまり、免疫機能、ホルモン生産機能、自律神経失調を正すことが重要になってきます。
免疫機能が正常であれば、血液中に侵入してきた細菌、ウイルスなどの外敵を身体の機能が影響を受ける前に排除できます。また、ホルモン産生機能、自律神経が正常であれば、細胞にその正常な活動に必要なものが過不足なく行き渡ることになり、「病細胞」になることもないのです。しいては、身体の各機能が正常であれば、精神病などを除いては「健康体」であるといえよるでしょう。
温泉湯治とは、入浴や飲用によって、これらの「免疫機能」「自律神経」を正常化することにより、「健康体」を維持するために必要な身体のバランスを取り戻す自然療法です。病気そのものを直接治すのではなく、人間の身体が本来備えている「自然治癒力」を呼び覚まし、人体を形成している60兆個の細胞を活性化させ、身体を「健康体」に戻す、つまり間接的に「病気」を自分の身体の自然療能力によって「消退」させるという基本的な考え方を理解する事が大切です。